まあ皆さん聞いて下さい。


なかなかのボリュームの夢を見ました。
こんな話でした。


ある人がいました。
その人は幸せな結婚をし、子供を授かりました。
しかし残念ながら産まれてきた子供は先天性の病気を患っており、
幼くして亡くなってしまいました。

その人は悲しみに暮れていました。

「本当なら生きているはずの我が子。幸せに暮らすならこんな生活を送っただろうな」

幸せに包まれた親子の姿を想像しては溜め息をつく毎日を送っていると、
いくつか育児用の食品や日用品のアイディアを思いつきました。
その人の考えたアイディアはとても素晴らしく、
実際に販売してみるとたちまち大好評を博しました。

ビジネスとして大成功を収め、
充分な大金を得たその人は

「生まれながらにして不幸を背負い、人生を全う出来なかった我が子がいた。逆に生まれながらにして幸せを掴み、人生を送る子供がいてもいいのではないだろうか。私の幸せを還元しよう」

と思い立ち、
1年に1回抽選で選ばれた子供に、
商品の売り上げから1億円をプレゼントする、
という驚くべき計画を考え出しました。

そして抽選の結果1人の子供が選ばれ、
「おめでとうございます」の知らせとともに1億円が届けられる事になりました。
するとその子の母親は

「いわれのないお金は受け取る訳にいかない。こういう事をされても人間として幸せになれない」

と言い、
なんと受け取りを辞退しました。

この母親の行為は「崇高な理念だ」「偽善だ」と賛否両論の大論争を巻き起こし、
結局嫌がらせやヤッカミに堪えられなくなった母親が折れる形で、
渋々プレゼントの1億円を受け取る事に同意し、
騒動は一旦収まりました。

しかしどうしても納得いかなかったこの母親は、
再び1億円の受け取りに反対を表明し、
裁判を起こして1億円プレゼントそのものをやめさせようとしました。

・・・結果は敗訴。
プレゼントする事自体は善意の行為であると判断され、
やめさせることは出来ませんでした。
抽選で選ばれた子供が将来1億円を得る権利も認められ、
子供が18歳になるまで弁護士が管理するように、
という判決が出て結審しました。

・・・18年後。
その子供は無事に1億円を手に入れました。
彼は勉強にも仕事にも意欲を見せず毎日遊び呆けて過ごし、
健康を害して30代で亡くなりました。


っていう夢を今朝みました。
何年かに一度こういうなが〜い夢を見ます。
そして考えさせられます。

皆さんどう思う?