国立国際美術館で行われてるゴッホ展に行ってきました。
いつも思うんですが、
絵画って実物をみないと本当の迫力とか躍動感って伝わらないんですよね。
僕は専門家ではないので知識もないし、
美術品を鑑賞するに足る審美眼なんかも持ち合わせとりゃしませんが、
印象派特有のタッチ、特にゴッホなんか顕著だと思うんですけど、
絵の具のモリモリ感なんかにちょっと興奮を覚えました。

・・・誤解を招きそうやな。

実物の絵画を近くで見ると荒いタッチが分かるじゃないですか。
そんな一本一本の筆の跡にね、
「ゴッホはこう筆を走らせたんやなー、スゲーなー」
という感動を受けたんです。
描いている時の様子が想像出来るような、
そんな軽い錯覚に陥る気がするんです。
ものすご絵の具モリモリやから。


僕達って義務教育の過程でいろーんな美術品や音楽、建築物とか文学作品とか、
結構触れる機会ってあったと思うんですけど、
なんかそれって「感動の大安売り」みたいな事にはなっとりゃせんでしょうか。
それによってどういう弊害がおこるのかというと、
「モナリザの微笑み」
なんて歴史的な名画を見てもなんだか見慣れちゃってて、
「ふーん、あ、そう」
くらいにしか思わなくなったりするんです。
皆さんはどうか知りませんが僕はそうだったので、
学生の頃自分の無感動さに悩んだ事がありました。

音楽でもあるのかなぁ。
・・・あるわなぁー!(笑。

「なぜ感動するのか」
「何をもって『いい作品』と言えるのか」
「そもそも『いい』とか『悪い』とかって誰が決めるのか」

なんてこと今でも時々考えちゃいます。
そして最後にいつも

「あんまり考えんとこ」

と考えるのです。

えーと、
ホンモノに触れないとホントに感動しないよ。
という事が言いたかったのです。